理科室にたたずむ白い影
2008-04-12


禺画像]

真っ暗なトンネルを手探りで歩きながら、遠くにぽつんと光が見えてきた…そんな状況です。もう一息。

 ★

さて、多忙なときは息抜きとして、ヒマなときはヒマだから、結局常時モノを買っているので、いろいろとり上げたいモノも多いのですが、とりあえず今日は理科室の絵葉書を1枚載せておきます。

理科室の内部ではなく、その外部を写した比較的珍しいもの。
キャプションには、

 水原小学校開校満二十周年記念
 (其ノ四) 校舎ノ一部(理科室)

と書かれていますが、場所不明。売り手の方は「朝鮮?」と注を付けており、調べてみると確かにそれらしい場所もあるので、日本治下の半島の様子なのかもしれませんが、どうもはっきりしません。

瓦葺きの独立した建物。こうした形式の理科室もあったのですね。
左手には車寄せの付いた出入口が見えますが、そこからこちらをジッと見る1人の少女。

この絵葉書は戦前の、それもかなり古い時代のものだと思いますが(※)、少女の服装が昭和30年代チックというか、妙に新しく見えるのもいっそう謎めいた感じです。「学校の怪談4」にこんな子が出てきませんでしたか(校舎が津波に呑み込まれ水死した子どもの霊が云々という話)。

これは何という印刷形式なのか、セピア色の画像は全体におぼろで、すべてが夢の中の光景のようです。



(※)下記サイトによると、日本の絵葉書は、「通信文記載欄の有無」、「名称が “きかは便郵” か “きがは便郵” か(濁点の有無)」 等が判別の目安になるそうです。この基準に照らすと、この絵葉書は明治30年代という、実に古いものとなるのですが、果たしてどんなもんでしょうか。デザイン的には大正〜昭和1ケタぐらいの感じを受けます。ちなみに日韓併合条約の締結は明治43年(1910)のことでした。

■絵葉書資料館「絵葉書の年代推定法」  [URL]
[理科室]
[絵葉書]

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