北の大地に太陽は黒く輝いた(1)
2025-06-19


英国の日食事情はひとまず脇に置いて、日本のそれはどうだろう?と思って検索したら、以下のような分かりやすいページがありました。いずれも富山市科学博物館のサイトに掲載されているものです。

■20世紀中に日本国内でみられた皆既日食・金環日食
■21世紀中に日本国内でみられる皆既日食・金環日食

ここに出てくる表をお借りして、手元で合体させると、以下のようになります。

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こうして見ると、一見、皆既日食や金環日食はしょっちゅう見られるもののように思えますが、この中で皆既日食かつ「本土」(北海道・本州・四国・九州の四島)で観測可能なものに限定すれば、下の表のようになり、やっぱり「黒い太陽」は相当珍しいことが分かります。しかもロケーションは北海道が多いですね。

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その意味で、今から10年後、2035年9月2日に本州のど真ん中で見られる日食は、まことに貴重で、ぜひこの目で見たいと思いますが、9月は本州中央を通過する台風の好発時期ですから、そこがちょっと気がかりです。

禺画像]
(台風の月別の主な経路(実線は主な経路、破線はそれに準ずる経路)、
出典:[URL]

ここは太陽の加護があることを祈るばかりです。

   ★

ときに上の日食表で、20世紀以降、「本土」で最初に観測された皆既日食は、1936年6月19日の北海道日食で、89年前のちょうど今日のことです。この日食に少し注目してみます。

(この項つづく)
[太陽・日食]

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