世界の奥行
2017-12-05


歳を取ると、いろいろなことを知ります。
自身の能力の衰えはもちろんですが、他の人の能力の衰えを目にすることも、その一つです。身近なところでは親たちの衰え。このことは、多くの人が慨嘆しているので、私も知識としては知っていましたが、実際目にするとやっぱり寂しいものです。

そして、それ以外の先輩世代の衰えも――。
あの恐るべき知力の持ち主が、あるいは切れ味の鋭い文章を倦まず書き続けてこられたあの方が、いつの間にか衰えていたなんて、にわかには信じがたいことですが、それはやっぱり本当のことで、ご本人もしきりにそれをこぼされている…そんな経験をすることも、一度や二度ではありません。

人間はみな衰えるものです。肉体も、精神も。

私も、この「天文古玩」で、いつか書こうと思って寝かせているテーマがいくつかあります。でも、そんなことを言っていると、じきに書く力が失われてしまうんじゃないかと、最近ふと恐怖を感じることがあります。現に、いざ書こうと思っても、そのための下調べが億劫に思えるのは、すでに衰えの始まりかもしれません。

遅かれ早かれ、書けなくなるときは確実に来るわけですから、これはもう書けるうちにどんどん書いた方がいいね…と、自分でも思います。

   ★

そんなことを思ったのは、以前ステレオカメラを購入した業者から、「新しい出物があるけど、eBayに出品する前に、関心があれば優先的に譲るよ」というメールを、一昨日受け取ったからでした。

なぜそのときステレオカメラを買ったのか?
ひょっとしたら、以前も書いたかもしれませんが、私は天体や宇宙をテーマにしたステレオ画像(ステレオ写真に限らず、立体星図なども含めて)の歴史に興味があって、いつかまとめて記事にしたいという思いがずっとありました。で、「それならステレオカメラの1台ぐらい、手元にあっても罰は当たらんだろう」と思ったのです。

そんなわけで、この話題、ぽつぽつ書き継いでいきます。
何をどう書くかは決めてないので、思いついたことを順不同で書いていきます。


(この話題、間欠的に続く)

[星図]

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