(1958年に出た、ブルックボンドの紅茶カード。惑星探査機が飛ぶ前なので、この頃でも、天王星や海王星の素顔はボンヤリしていました。)
天の神、ウラヌス(Uranus)。
その名はラテン語で、ローマ神話に出てくる神様です。
ローマ神話とギリシア神話は本来別物ですが、時代とともに混交し、たとえばギリシア神話のゼウスはユピテルと、ヘラはユノーと、アテナはミネルヴァと、それぞれ同格ということになっています。
ウラヌスの場合は、名前ごとギリシア神話から移入されたので、ギリシア名も「ウラノス」とほとんど同じです。したがって、その本来の語源はラテン語ではなく、ギリシア語に求めねばなりません。で、ギリシア語のウラノス(Ο〓ραν〓〓, Ouranos)が、「天空」を意味するのは当然として、さらにその大元をたどるとどうか?
英語版ウィキペディア「Uranus」の項([URL]))を見ていて、次のような興味深い事実を知ったので、適当訳しておきます(〔 〕内は引用者註)。
「ウラノスの語源として最も蓋然性が高いのは、ギリシア祖語の基本形 *(〓)ορσαν〓〓 (worsanos)に由来するとするもので〔‘*’が付いている単語は、史料上確認できないものの、言語学的にその存在が推定される語〕、これは名詞*(〓)ορσ〓-
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