賢治の抽斗(第4夜)…セロとオルゴール(前編)
2013-06-22


そんなわけで、「賢治の抽斗」には、小さなチェロをしのばせることにしました。
こんな妙な関心を持つまで知らなかったのですが、世の中にはおもちゃのミニチュア楽器がたくさん売られていて、この長さ9cmほどのチェロも、それこそ子供の小遣いで買えるぐらいの値段で、すぐに手に入りました。(そんな品ですから、もちろん見かけだけで、奏でることはできません。)

これだけ小さいと、チェロだかバイオリンだか分かりませんが、床に立てるための「エンドピン」が飛び出ているのが、チェロの特徴。

   ★

しかし、これだけで賢治と音楽の関わりを代表させるのは、あまりにも安易なので、もうひと品、オルゴールを登場させたいのですが、その件はまた次回。。。

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(※)といっても、当時の最先端メディアである映画と、賢治が没交渉であったはずはなく、幼い頃に花巻の小劇場や仮設テントで見た活動写真の思い出、学生時代に出入りした盛岡の藤沢座でのエピソード、後に上京した際に、浅草で映画館をはしごした話…賢治と映画にまつわる思い出を、実弟の宮沢清六氏は後に綴っています(「映画についての断章」、筑摩書房『新修・宮沢賢治全集』別巻所収)。

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