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オタク文化に詳しい著述家の竹熊健太郎氏は、男性のコレクターに特有の性質として「コンプリートへの情熱」を挙げています。コレクションの欠落を埋めるためだけに、特に好きでもないモノまで手に入れようと血眼になるのは、女性のコレクターには見られない特徴だという指摘です。男性コレクターにとって、コレクションの完成は1つの宇宙を完成することに等しく、男性がコンプリートにこだわるのは、女性と違って自ら生命を生み出すことができないことを補償するためではないか…と、竹熊氏は述べています。
■たけくまメモ:コレクター考(9)男のコレクション、女のコレクション
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竹熊氏の仮説の当否はさておき、男性コレクターの特質はコンプリート欲求だという指摘には頷けるものがあります。
私なりに考えると、「女性のコレクターにとって重要なのはモノそのものだが、男性のコレクターが追求しているのは、モノの集積によって形作られる秩序なのだ」と思います。じゃあ、モノはなくてもいいのかというと、そんなことはなくて、モノはやはり不可欠なんですが、そこで重要なのは、リアルなモノが発する一種の「呪力」、「磁場」であって、コンプリートすると、それらが共振して壮大な世界が現出するというファンタジーを男性は抱いているんじゃないでしょうか。(要はドラゴンボールみたいなものですね。)
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