魚の腹から鍵、そして本の中から…(1)
2008-04-26


禺画像]

「…イギリス、ウースター地方にあるイーヴシャム寺院の年代記は古文書に綴られた次のような謎に満ちた話を、些細な修正を加えて再録している。

ウインチェスター教区の初期の司祭であり、イーヴシャム寺院を8世紀に創設した聖エグウィンは、思いがけないスキャンダルに巻き込まれた。その汚名をそそぐために、彼はローマへ公開の旅をする決意をした。ちょっと芝居がかってはいるが、彼は出発前に自分の足に足枷にかけ、その鍵をエイヴォン河に投げ入れた。

ローマに向かう洋上を帆走していたとき、一匹の魚が海から甲板に跳ね上がってきた。その魚を切開すると……中から例の鍵が出てきた。記録によれば、その魚は実際はローマを貫流するチベル河でとったそうだ。いずれにしても、法王は、その出来事が聖エグウィンの完全な無実を意味すると考え、彼は身の潔白を証されて英国に戻ってきた。」

(J・ミッチェル、R・リカード『怪奇現象博物館』、北宋社より)

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皆さんは、こうした不可思議な体験をされたことがおありでしょうか。

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先日ネットで買った古書から1枚の紙がはらりと落ちました。
見ると、「東京三越呉服店に開催の『天空旅行』解説」 と書いてあるではありませんか。

天空旅行と言えば…!
[URL]
(記事はこの後8月25日まで続きます。)

謎めいたイベントの正体がついに判明しました。

こうしたチラシが今も残っていようとは。そしてそれが、「天空旅行」の絵葉書に首をひねり、ブログにまで書いた男の手に期せずして渡るとは!

まさに慄然とするような偶然です。
[絵葉書]
[版画・エフェメラ・切手など]

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