禺画像]
夜半から雨が降り出しました。
昔から雨の音が好きで、特に風呂につかりながら、雨の音を聞いていると、とても静かなしんみりとした気分になります。
最近はもろもろ仕事が忙しくて、ややもすると天文趣味を語るにふさわしい心持ちを失っていることがあります。そんなとき、天文古玩の心をサッとよみがえらせてくれる秘蔵の一曲があって、これはデスクトップに常時置いてあります。
思い起こせば、今から15年以上も前になりますが、石川賢治さんの写真集『月光浴』(小学館)というのがかなり話題になりました。後にシンフォレストからCD-ROM版も出て、私はそのCD-ROMの方を買ったのですが、そのBGMとして収録されていた「光る影」(溝口肇氏作曲)というのが、私にとってかけがえのない一曲なのです。
チェロとピアノが奏でる、繊細で静かな、そして豊かで美しいメロディーは、ちょうど風呂の中で聞く雨音のような味わいです。それに、ちょっと前までは天文古書を紐解くときに、常に背後に流れていたので、私の中ではこの曲と古風な星図とが連想の糸で固く結びついているのです。
このCD−ROM自体今も売られているのかどうか…曲の存在はGoogleでもYoutubeでもひっかからないので、世間的には全く忘れられているのかもしれませんが、もし聴く機会があれば是非。
セコメントをする