「流れ星(Les Etoiles Filantes)」と題された、19世紀後半のクロモカード。
夕べの湖畔をそぞろ歩く男女の目に映った流れ星を描いたものです。
この流れ星は四方八方飛び交って、輻射点も何もありませんが、それでも現実の流星群――おそらくヨーロッパで大規模な出現が見られた、1866年のしし座流星群――の記憶を反映した絵ではないかと思います。
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(カードの裏面)
このカードは、フランス北部、ベルギーとの国境に近いシャルルヴィルの町(現・シャルルヴィル=メジエール市)で、食品・食材を扱っていた「コレ・オーヴレイ」商店が宣伝用に配ったもの。
地方都市で営業していた、いわゆる「町の食料品店」ですから、さして大きな店とも思えませんが、それでもこういう凝った宣伝カードを作成していたところに、当時のトレーディングカード・ブームの広がりを感じます。
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明治以降、日本でも煙草やお菓子に付属する「おまけカード」として、トレーディングカードを発行するメーカーが出現しましたが、上のようなカードを見ると、これはむしろ日本で独自に発展を遂げた
「引き札」[LINK]に近い性格のものだと思います。
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