2020年1月15日――国内で初めて新型コロナの患者が確認された日です。
その直後にダイヤモンド・プリンセス号の騒動が持ち上がり、新型コロナは一気に我々の日常になだれこんできました。それ以降のあれこれについては、皆さんそれぞれ記憶に新しいところでしょう。まったく散々な「あれこれ」でした。
そして2023年5月8日、新型コロナはインフルエンザと同等の扱いである「5類」に移行し、医学的にはともかく、政治的にはこれで「コロナ禍」は終息したのでした。
この間、3年4カ月。それを長いと感じるか短いと感じるかは、人によっても違うでしょうが、私にはずいぶん長く感じられます。
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一方、2022年2月24日は、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始した日です。
明日で丸3年。コロナ禍も大変でしたが、それとは比較にならないぐらい苛烈で苛酷な経験をウクライナの人は重ねてきました。この3年間は、ウクライナの人にとって、長い長い3年間に感じられるのではないでしょうか。
そうしたウクライナの人にとって、トランプ大統領のあの傲慢な顔つきはどう見えているのでしょう。しかも戦闘で家族を失ったウクライナの人だったら…。想像するだに苦いものが腹の底からこみ上げてきます。
もちろんバイデン政権だって、ウクライナのことを人道的に慮って軍事支援していたわけではなく、アメリカの対ロシア政策の「駒」、あるいは「人間の盾」としてウクライナを利用していたにすぎない…という見方もできます。でも、「思し召しより米の飯」で、ウクライナの人にとって、バイデン政権の思惑はどうであれ、その援助は戦火の中でずいぶん心丈夫に感じられたはずです。
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トランプという人は、個人の人生も、世界の在り様も、めちゃくちゃにしようとしている「絶対悪」と私の目には見えていますが、そのトランプについて、ひと月前、すなわち第2次トランプ政権が成立した直後に、いつもの天文学史のメーリングリスト上で、興味深いやりとりがあったのを思い出しました。
最初の投稿は、「以下の記事に興味を持たれる方もいるのでは?」と、ネットメディア ProPublica の1月30日付の記事を紹介するものでした。
■「先駆的な女性天文学者のレガシーの書き換えは、
トランプの DEI〔diversity, equity, and inclusion/多様性、公平性、包括性〕
パージがどこまで進むかを示している」
“The Rewriting of a Pioneering Female Astronomer’s Legacy Shows
How Far Trump’s DEI Purge Will Go”
<以下、内容抜粋>
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