(前回のつづき。今日は2連投です)
博物画を専門に商い、豊富な知識と鋭い鑑識眼で知られるdubheさんをして、「星図は個人的には19-20世紀で最も美しい図版と思ってます」と言わしめた、この極美の星図をどうして手に入れずにおられましょうか。それが苦労の末に届いた時の喜び、それをどうか思いやっていただきたいのです。
(第50図)
第49図は黄道帯付近、第50図は南北両極を中心とした星図です。
いずれも見開きに左右振り分けで2枚の図が収録されているので、星図としては都合4枚になります。
それにしても、この表情といったら…。
厚手の高級紙、しかも私好みのニュアンスのある無光沢紙に、絶妙の色合いで刷られた夜空と星、そして繊細な星座絵。
煙るような銀河の表現は、本当にため息が出るほどです。
私を含め、多くの方がdubheさんの言葉にうなずかれるのではないでしょうか。
スウェーデンの天文古書というと、基本的に他国の翻訳物が多い印象がありましたが、こんなふうに卓越したデザイン能力と印刷技術を見せつけられると、もっと本腰を入れて探すべきではないかと思いました。
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