プラネタリウム100年を追体験するため、遅ればせながら地元の名古屋市科学館に足を運びました。
■企画展「プラネタリウム100周年」
○期間 : 2023/9/26(火)〜 2023/10/22(日) 9:30〜17:00(入館16:30まで)
休館日 10/9(月・祝)を除く月曜日、10/10(火)、10/20(金)
○場所:名古屋市科学館 天文館5階「宇宙のすがた」
同館にはいわば「常設展」として、昔の投影機の展示も以前からあるのですが、こういう機会に眺めると感慨もひとしおで、改めてすごい迫力だと感じ入りました。
(名古屋市科学館プラネタリウムの先代機、ツァイスW型)
(かつて愛知県東栄町の御園天文科学センターに設置されていた金子式プラネタリウム)
天体望遠鏡と並んで、プラネタリウムは星空への憧れが凝縮された装置です。
ただし、天体望遠鏡が「野生の星たち」の生態を観察する道具であるのに対して、プラネタリウムは「飼育環境下の星たち」を学習/鑑賞するためのものという違いに加え、有り体に言えば、それは星ですらなく、単なるその似姿にすぎないんですが、人々の星ごころの発露という点では両者甲乙つけがたく、その進化の歴史は多くの人間ドラマに満ちています。
かつて幾人のプラネタリアンが、この操作盤に手を触れたことでしょう。
その解説の声に耳を傾けた人々のことを想像すると、何だか無性に愛しさが募ります。
会場には、名古屋市科学館に納入された「ツァイスW型263番機」の、貴重な設計図面も展示されていました。古風な青焼きから、往時の技術者の肉声が聞こえてくるようです。
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