月夜のドラマ
2023-09-22


彼岸を迎え、夏ともしばしの別れです。
これからは秋の夜長を味わいつつ、本を読み、沈思するのが相応しい季節ですね。古風な言い方をすれば「灯火親しむの候」ですから、ここでは一枚の幻灯を眺めてみます。

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木枠におさまった、おそらく19世紀後半の品。
これだけだと何だかわかりませんが、灯りに透かしてみると…

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謎めいた湖畔(海辺?)の町と、それを見下ろす月が描かれています。

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題して「THE SLEEPING CITY No.1」(眠れる町、第1景)
No.1ということは、続きがあって、ここから何か物語が始まるのでしょうが、手元にはこれしかないので、それがどんな物語かはまるで分かりません。その謎めいた感じに惹かれて購入した1枚です。

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ふと気づけば、幻灯が影を落とした白紙の上で、すでに不思議な物語は始まっているようでした。

[月・月食]
[写真・幻燈・スライド]

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