海辺の絵葉書

コメント(全9件)
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玉青 ― 2023-04-04 19:33
なるほど、物質とエネルギー全体の帳尻勘定を精査すると、どうもこれまで見逃されてきた使途不明金がありそうだと、最近疑われているわけですね。

思うに、粒子というのはその存在確率分布に勾配があって、その中心点を指摘できるからこそ「粒子」なわけですよね。非粒子というのは、それが等方一様で、「どこにでもあるけれど、どこにもない」という忍者的存在なのかなあ…と素人的にはイメージしました。でも、ウィキペディアの記述を読むと、必ずしもそうでもないような。うーん、やっぱり面妖な感じがします。

非粒子的存在の検証と評価はこれからなのでしょうが、まこと物理学の進展には果てがなく、人間はこれから先も宇宙をさらに深く理解していくことになるのでしょう。まさに「ロマン」ですね。
S.U ― 2023-04-05 09:40
>粒子というのはその存在確率分布に勾配があって、その中心点を指摘できる〜非粒子というのは、それが等方一様

 鋭いご指摘だと存じます。素粒子物理学の業界で「ミクロな世界を捉えて見せる」と豪語できるのは、粒子のエネルギーがローカライズしているからこそで、おそらく、これについては、一般の人々が物を見たり物質の組成を把握できるのも、同様の理由によるのだと思います。「非粒子」成分があるとエネルギーの不明朗な流出がゾロゾロと起こるわけですから、まったく安心ならないことになります。

>使途不明金がありそうだと、最近疑われているわけ

 宇宙のあちこちにダークマターというのがありまして、ビッグバン後の「使途不明金」になるのですが、ダークマターが非粒子だという説は聞いたことがありません。
 これまでのところ、非粒子は実験では見つかっておらず、すべての現象は粒子の範囲でエネルギー保存則が成り立っているようにみえます。これこそが、とりあえずは望外の僥倖で、エネルギー保存則の概念で、物理学の(そして社会科学の)今日までの発展をもたらせてくれたというべきかもしれません。ここまでの成果を踏まえて、現在の素粒子論の傾向では、ダークマターは、ある程度の質量のある素性の正しい、でも測定器にほとんど反応しない、まったく新種の粒子だと考えられてます。非粒子については、理論的興味と、一応、そうした心の準備だけはしておけ程度の教訓的な?話だと受け取っています。
玉青 ― 2023-04-06 21:35
ふと思えば、元々の記事は艶笑絵葉書の話題でしたね。
話が落ちそうなところ、S.Uさんのおかげで、コメント欄が格調高くなって助かりました。
ありがとうございました。
S.U ― 2023-04-07 07:54
いえいえ、これは、ヘレン・ケラー女史とサリバン先生の逸話のおかげでしょう。
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