彗星はどこにでも
2023-03-18



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昨日の品は、他の2枚のポスタースタンプと一緒に、ドイツの古書店から買いました。

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こちらは18世紀に遡るという老舗の食酢メーカー、キューネ(Kuhne)社のコメット印のお酢の宣伝シールです。

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こちらは「新たな彗星!(Der neue Komet !)」とビックリマークが付いていますが、ニョロっとした変な形の彗星だなあ…と思ってよく見ると、これは「フォアヴェルツ靴下(Vorwarts Strumpfwaren)」というメーカーの宣伝で、確かにこの彗星は靴下の形をしているのでした。

昨日のスチール弦は、音楽にちなむ分、いくぶん雅な要素がなくもありませんが、お酢とか靴下とか、ひどく散文的なところにも彗星が登場しているのが、むしろ興味深いです。

スチール弦も含め、いずれも彗星とは全然関係ない品々ですが、1910年にハレー彗星がやって来る前後、彗星は何となくカッコいい存在であり、カッコよさの記号として彗星が多用されたんだろうなあ…と想像します(たぶん、その感性は今も健在でしょう)。

   ★

それにしても、これがまとめて売られていたということは、これをまとめて(古書店に)売った人がいるんじゃないでしょうか。「彗星をテーマにしたスタンプシール」という、ひどく細かい世界に執着した人が、私以前にもいたのかなあ…と想像すると、強い親近感を覚えます。

[彗星]
[版画・エフェメラ・切手など]

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