仕事がひと山越えて、一応ノーマルな状態に復したのでホッとしています。でも、これから2月3月の年度末は、いつ仕事が突沸してもおかしくない状態が続くので、心底ホッとできるのはもうしばらく先でしょう。
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そういうわけで少し時間ができたので、名古屋の東急ハンズで開催中の天体雑貨イベント「天体観測展」を覗いてきました。大阪のギニョールさんとJAM POTさんの共催で、47名の作家さんの天体モチーフ雑貨が並ぶイベントです(会期:1月25日〜2月15日、会場:ジェイアール名古屋タカシマヤ内・ハンズ名古屋店11階)
■天体観測展(ギニョールさん公式ページにリンク)
季節柄、バレンタイン客でごったがえす中を抜けて会場にたどり着くと、あたりにはキラキラしい雰囲気が漂っています。“ここにあるのは、「星ナビ」の購読者や、熱心なプラネタリウムファンとはまた違った天文趣味の在り様なのかなあ、いや、でも一皮むくと結構かぶっているかもしれんぞ…”と思いながら、会場内をキョロキョロしていました。いずれにしても、これが現代の「星ごころ」の一断面であることは間違いないでしょう。
そうした無数の「星ごころ」がキラキラと光を放つ中で、今の自分の心の琴線に触れるものとして、以下の品にすっと手が伸びました。
グラフィックデザイナー/コラージュアーティストである中川ユウヰチさん作「オリオンの一等星」。中川さんが制作した同名のコラージュ作品(それも会場内で販売されていました)をフィルムスライド化して、それをビュアーとセットにした品です。
元のコラージュももちろん素敵なのですが、「オリオンの一等星」を含む連作「一千一駒物語」シリーズの成り立ちを考えると、このフィルムスライドの持つ人工性が、いっそうタルホチックな魅力をたたえているような気がしました。
ビンテージ感のあるビュアーにスライドをセットして覗くと…
小さなスライドが視野いっぱいに広がって、無音のドラマが始まります。
上で「人工性」と書きましたけれど、このフィルムスライドは、元のコラージュ作品を単にスライド化したものではありません。そこには網目製版のプロセスが介在しており、それを改めて撮影して、スライド化したもののようです。そうしてできたフィルム片をプラスチックレンズ越しに眺めることで、作品世界はどんどん抽象度を高め、いっそ観念の世界へと誘われるような感覚をおぼえます。
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