アポロの影響は文字通り全地球的だったので、アポログッズは無尽蔵に存在するし、アポロコレクターも、アメリカを中心に結構な数がいると思います。
私の場合、アポロものは基本的に守備範囲外なので、ほとんど持っていません。(いったん集め出したら、他のものをすべて断念しても追いつかないでしょう。文字通り沼です。) でも、幼いころの記憶に連なるものだし、何もないのも寂しいものです。
★
アポロものというと、時代相からして、あざといものが多い印象ですが、これは今の目で見てもカッコいい本。
(高さ約23cm、絵本としては小さなサイズ)
■Stanley Hendricks(文)、Al Muenchen(絵)、Howard Lohnes(構成)
ASTRONAUTS ON THE MOON: The Story of the Apollo Moon Landing.
Hallmark Cards (Kansas), 1969.
これは8つの場面(見開き)から成る、いわゆるポップアップ絵本です。
でも、子供だましの感じはなくて、正確さを旨とする教育的配慮の行き届いた本です。ブックカバーを外した本体のデザイン↓も洒落ているし、絵柄も全体に落ち着いています。
(背表紙は銀文字)
表紙を開くと、サターンX型ロケットがどんと直立します。
みんなが固唾をのんで見守る中、ケネディ宇宙基地では、打ち上げの秒読みが始まります。やがてロケットは轟然とオレンジ色の炎を吹き出して、ゆっくりとリフトオフ。
この後、宇宙飛行士たちは、いったん地球周回軌道に入った後、さらに加速して月へと向かいます。
はるか上空に浮かんでいるのが見えます(ピンと伸びた針金の先に貼り付いています)。
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