ゲームになったペーター坊や
2018-05-22


『ペーター坊や月への旅』は、ドイツの子どもたちにたいそう人気がありました。
それを裏付けるのは、本の出版(1915年)から半世紀あまり経っても、依然こんなゲームが販売されていたという事実です。

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(外箱の大きさは27.5×38.5cm)

このゲームは、ニュルンベルクの老舗メーカー、J.W. Spear & Sohne社(1984年廃業)が、1967年に売り出したもの。

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箱の中身は、二つ折りのゲームボードと…

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ルーレットやら、駒やら、カードやらのセットから成ります。

要はルーレット式の双六ゲームなんですが、途中でカードを引いたり、チップをやり取りしたり…という要素が加わっているのは、日本の「人生ゲーム」なんかと共通しています。当時、この種のボードゲームが、世界中の子ども文化を席巻していたのでしょう。

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とはいえ、ゲームの主人公が、他でもない『ペーター坊や』であるという事実。それこそが、これが日本やアメリカではなく、ドイツのゲームであることを何よりも雄弁に物語っています。

  ★

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このゲームを前にすれば、ひょうきんなスームズマン氏や、

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心優しいサンドマン

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美しい夜の精のことが、まるで昔なじみの友達のように思い出されます。

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そして、不安と希望を胸に、月へと向けて飛び立った、あの晩のことや、

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月の男との恐ろしい戦いのシーンも、ありありと浮かびます。

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