(昨日のつづき)
象牙の解剖模型に関連して特筆すべきこと。
それは他でもありません、わが家にもそれが一体眠っていることです。
頭のてっぺんからつま先まで、およそ16cm。この種のものとしては、標準的な大きさです。そして、これまたスタンダードな妊婦像。
ちょっと失礼して、おなかの中を見せてもらうと、
デフォルメされた腸やら何やらが造形されていて、順々に取り外すことができます。
右下のちっちゃいのが、子宮の中で眠る胎児。
昨日引用したラッセル氏の論文を参照すると、その特徴は「グループV」と一致し、額の中央部でとがった髪の生え際や、微笑みを浮かべた面相は、論文中の図6に示された人形とよく似ています。
ラッセル氏は、先行研究を元に、このグループVはイタリア起源である可能性が高いと述べています。
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どうです、スゴイでしょう?
ただし、スゴイと言えるのは、これが本物であるとすれば…の話です。
もちろん、わが家にウン十万も、ウン百万もする本物があるわけはなくて、これはプラスチック製のレプリカです。
(枕に残るプラスチックの成型痕)
下は同封されていた説明書。
“SEX EDUCATION”― 16th Century”…と、ことさらに大文字で強調しているところが、何だか隠微な感じです。
(この16世紀云々はちょっと誇大で、たぶんオリジナルは17世紀のものでしょう。)
下の説明文を読むと、
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