これなむ邂逅
2017-09-15


このブログも開設10年を超えて、ずいぶん草臥れてきました。
でも、10年かそこらで、いっぱしの古ツワモノのような顔をしてはいけない…ということを、このあいだ思い知らされました。

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このブログでも以前取り上げましたが([URL])、前回のハレー彗星接近を前にした1985年、1冊の写真集がアメリカで出ました。

それは、前々回のハレー彗星接近(1910年)を機に世間にあふれた「ハレー彗星グッズ」のコレクターである、スチュアート・シュナイダー氏による、素晴らしいハレー・コレクションの本です。

私はそのコレクションに目を奪われ、私自身の収集も、この本にずいぶん影響を受けたのでした。

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…とまあ、それだけなら、「そんな話もあるよね」で済むのですが、先日、そのシュナイダー氏が、ご自分のWEBサイトを開設し、今も盛んに収集に励んでおられることを知って、大いに驚きました。

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Halley’s Comet [URL]

上記サイトによれば、シュナイダー氏の本業は弁護士だそうです。
ここにも、余暇を天文アンティークの収集に賭けた、偉大な(あるいは奇態な)先達の姿があったのでした。

それにしても、1985年から今年で32年、はや3分の1世紀です。
シュナイダー氏がコレクションを始めたのは、さらにそれ以前に遡るはずですから、10年やそこらでは、まだまだひよっ子もいいところです。

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上のページで紹介されているのは、彗星の古星図、彗星のパーティー用品、彗星のブローチ、彗星のステレオ写真。そしてページの一番下まで来ると、次のページにリンクが張られていて、2ページ目には彗星講演会のチケット、彗星の絵葉書。さらに3ページ目には…

まあ、これは実際に見ていただいた方が早いですね。

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ちょっと興味深く思ったのは、シュナイダー氏のコレクションと、私の手元にある品の重複率です。これは私がシュナイダー氏から大きな影響を受けたので、ある意味当然ですが、それだけでは説明しきれないほど、重複は頻繁に生じています。(シュナイダー氏の本で直接目にしたことがない品でも、重複はたびたび起きています)。

このことは、ハレーグッズの、ひいては天文アンティークの現存量を示唆するもので、もし私が統計学に熟達していれば、いくつかの前提を置くことで、天文アンティークの「母集団」の規模を推計することも、不可能ではないかもしれません。

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