うん、こいつはいけるね。キリッと冷えてて…第一飲み口がいいよ。
ノドにもガツンと来るしな。
狭い了見かもしれないけど、こういうのを飲むと、やっぱり枝豆に合うビールこそビールだなあ…としみじみ思うね。でも、バルセロナにも枝豆はあるのかしら?
ふん、なければ輸出するまでさ。まあ枝豆も悪かないが、そろそろグラスの中身を替えないか?
いいね。
お前さん、ウィスキーはいける口だっけ?
うん、好きだよ。
よし、それならこれでいこう。
おや、これは?
「コメット・ウィスキー」。本場ケンタッキーのバーボンさ。しかも、こいつはただのバーボンじゃないぜ。
何だか気を持たせるね。
こないだ、こんな本を買ったのさ。
(Martin Beech, 『The Wayward Comet: A Descriptive History of Cometary Orbits, Kepler's Problem and the Cometarium (気まぐれな彗星 ― 彗星軌道・ケプラー問題・コメタリウム全史)』、2016)
へえ、なんか面白そうじゃない。
そのイントロダクションに、このウィスキーのことが出てくる。
え、じゃあ、これって何か現実の彗星と関係してるの?
そうらしい。そもそも、この「バーンハイム・ブラザース」っていうのは、1889年から1919年までバーボンを作ってたんだが、その後、禁酒法の時代になっても、医療用として特別にアルコール製造を認められていた数少ないメーカーの1つでね。そこらへんも、ちょっと一筋縄でいかない感じだろう?
セコメントをする