彗星酒場に夜はふけて
2017-07-21


うん、こいつはいけるね。キリッと冷えてて…第一飲み口がいいよ。

ノドにもガツンと来るしな。

狭い了見かもしれないけど、こういうのを飲むと、やっぱり枝豆に合うビールこそビールだなあ…としみじみ思うね。でも、バルセロナにも枝豆はあるのかしら?

ふん、なければ輸出するまでさ。まあ枝豆も悪かないが、そろそろグラスの中身を替えないか?

いいね。

お前さん、ウィスキーはいける口だっけ?

うん、好きだよ。

よし、それならこれでいこう。

禺画像]

おや、これは?

「コメット・ウィスキー」。本場ケンタッキーのバーボンさ。しかも、こいつはただのバーボンじゃないぜ。

何だか気を持たせるね。

こないだ、こんな本を買ったのさ。

禺画像]
(Martin Beech, 『The Wayward Comet: A Descriptive History of Cometary Orbits, Kepler's Problem and the Cometarium (気まぐれな彗星 ― 彗星軌道・ケプラー問題・コメタリウム全史)』、2016)

へえ、なんか面白そうじゃない。

そのイントロダクションに、このウィスキーのことが出てくる。

え、じゃあ、これって何か現実の彗星と関係してるの?

禺画像]

そうらしい。そもそも、この「バーンハイム・ブラザース」っていうのは、1889年から1919年までバーボンを作ってたんだが、その後、禁酒法の時代になっても、医療用として特別にアルコール製造を認められていた数少ないメーカーの1つでね。そこらへんも、ちょっと一筋縄でいかない感じだろう?


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[彗星]
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