首都の週末(4)…星の子ども(後編)
2016-07-29


TOKOさんの「星の子ども」展で購入した品を眺めてみます。
…といったハナから何ですが、下の1冊はちゃっかり頂戴したものです。

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(ノートのデザインを模した冊子。花蜜を吸うハチドリとオオスカシバが可愛い)

TOKOさんの20年回顧録、『TOKO 20TH ANNIV. BOOK』。
我楽多倶楽部の前史から、「ささきさ」の今日に至るまで、TOKOさんの歩みが、その活動の核となったテーマ別に綴られています。

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(「ルーチカ」の項)

それにしても、人に歴史あり。
私はTOKOさんの個人史的なことは、あまり存じ上げずにいたのですが、これを読み、その創作活動の背後に秘められたサイドストーリーに、強く惹きつけられました。

時代や環境の制約は、当然いろいろとあったようです。一方では古いツールが消滅し、日々新たなツールが生まれ、それによって作品作りのスタイルも変わります。そして、何と言ってもTOKOさんご自身の興味が生成・発展し、ときには興味対象から離脱してゆく心模様。その末に今のTOKOさんがあり、その変化は今後も続くことでしょう。

こうした変化は、多くの人が多かれ少なかれ経験していることであり、このすぐれて個人的な述懐には、一種の普遍性がある――そんな風にも感じました。

   ★

純粋にモノとして見た場合、今回いちばん嬉しかったのはこの品です。

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ルーチカ特製、『STARGAZING NOTEBOOK』。
リング綴じの黒いノートに、右側の透明円盤が付属します。

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各ページには、星図と観察記録欄が印刷されていて、この星図にプラスチック板を乗せると…

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星座早見盤式に、今見えている空の範囲がたちどころに分かります。
そして、このくり抜かれた「窓」に沿って、グルリと線を描けば、当日の記録の便となり、後日読み返した時にも、ありありとその時の空を思い浮かべることができます。
これは大変すぐれた工夫です。

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そして発想の妙のみならず、この天体別の記録欄もそうですが、細部にわたってデザインがまた良いですね。

   ★

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