厄落とし
2014-12-31


人間の注意力には常に盲点があり、
災厄は針の先ほどの隙をついてやってくるものです。

大掃除も終わり、ホッとした気分でいたとき。
奥の物を取り出そうと、ちょっと前の物を動かした瞬間、頭上からなだれ落ちた骨格模型。そして、その直撃を受けた昆虫標本。

多くを語りませんが、幸せは至極微妙なバランスの上に成り立っており、それを壊すのは実にたやすいと悟りました。まさか、大晦日にこんな陥穽が待ち受けていたとは。

ともあれ、これで厄落としが済み、スッキリと明るい年が来ると固く信じています。

   ★

今年一年、「天文古玩」にお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは皆様、どうぞ良いお年を!

禺画像]
(ちょうど100年前、1915年にニューヨークから投函された絵葉書)


[絵葉書]
[身辺雑記]

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