デンマークの秋景色
2013-10-20


冷え冷えとした雨の一日。
北国では雪の便りも聞かれる季節です。
今日は部屋の中でも上着が欲しいと思いました。

   ★

私の手元には、まったく読めない本が少なからずあります。
もっぱら造本や挿絵の美しさに惹かれて買った本たちですが、こういう購書の愉しみは紙の本ならではのものでしょう。

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上もその1冊。デンマーク語で書かれた、ナチュラリスト向けのフィールドガイド。

Poul Holm Joensen(文)、Claus Bering(画)
 Arstiderne-3:Efteraret(叢書『四季』、第3巻「秋」)
 Gyldendal 社、1967

この美しい本は、以前、胡蝶書坊さん([URL])にその存在を教えていただきました。

こうして開いても、言葉はまったく分かりません。が、分からないながらも1頁ずつめくっていると、その繊細な水彩の自然描写に思わず引き込まれます。

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秋の浜辺。

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かつて生きていたものたち。

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ここにもひっそりとした「死」が。

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留まる鳥と旅立つ鳥。

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つなぐ命。

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花ならぬ花。

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そして冬へ。

   ★

冷めたお茶を入れ替えて窓の外に目をやれば、黄ばんだ木々の葉が雨に打たれ、うなだれているのが見えます。
日本の秋とデンマークの秋は、いろいろ違いもあるのでしょうが、命の営みという点では大いに共通するものがあると、ぼんやり思いました。
[理科系古書(天文以外)]
[動・植物]

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