昨日は七夕でした。
天文を名乗るブログであれば、何か言及があって然るべきところですが、本当に疲れてしまって、何も書けませんでした。むやみと暑いし、心身の疲労も重なり、早くも夏バテ気味です。
そんな中、今日は一気に梅雨明け。
地上は酷暑ですが、空では一日遅れの逢瀬を楽しんでいるのか、銀砂子を撒いたような天の川の脇で、織姫と彦星がいつもより一層まばゆく輝いています(…と心眼には見えていることにしてください。それにしても、この頃では天の川の存在が、ひょっとしたら“都市伝説”じゃないかと思える折があります)。
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さて、真夏になると頭をもたげる極地への思い。
消夏の工夫として、今年は早々と極地モノを登場させることにします。
滔々と流れる氷河と純白の氷原。
そこを歩く黒々とした男のシルエットが印象的な写真です。
彼の正体は、1912年に人類史上初めて南極点に到達したノルウェーの探検家、ロアール・アムンセン(1872−1928)。
この品はアメリカのキーストーン社製のステレオ写真で、時代的には1930年頃のものだと思います。
涼しげな銀色のビューアーで覗けば…
氷原を踏みしめるザクッザクッという靴音と、凍て付く風の音だけが聞こえてくるようです。
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