愚者、述懐す。
2013-01-12


遠い国に注文した品が、やっと届いたときの喜び!

しかし、いざ箱を開けてみて、大切な品物が無残に壊れているのを知ったときの気持ちは、ちょっと言葉にしにくいものがあります。届く前から、いろいろと想像をふくらませて、ひとり心をワクワクさせていたのに、それが叶わなかった悲しさ。そこには、モノと同時に、本来あったはずの輝かしい未来も同時に奪い去られたような、深い喪失感があります。

しかし、ゆっくり悲しんでいる暇はありません。
家人の罵声にじっと耐えながら、悲惨な証拠写真を撮ったり、売り手にメールしたり、最善の方法をいろいろ忙しく計算したりして、手と頭をフルに動かさねばなりません。

以前、天球儀がバラバラになって届いたときも、悲しみに暮れました。
あのときは、価格が普段の買い物より一ケタ多かったので、ほとんど半狂乱になって、でも全額補償をかけておいたから大丈夫、大丈夫…と自分に言い聞かせて、何日も何日も、海の向うの売り手と、ときには疑心暗鬼になりながら交渉を続けたのでした。

今回は金額的にはまだマシでしたが、それだけに「補償金が下りるまで、また長い日々を鬱々と過さねばならんのか…」という思いが、暗く心にのしかかりました。
日本時間ではすでに日付も変わった頃合い、地球の裏側の売り手に向けてカチャカチャと孤独にメールを打ちながら、出るのはため息ばかりです。

しかし、鬱々としたくないという思いは、売り手も同じだったのでしょう。
今回は、配送業者への事故報告をすっとばして、直ちに部分返金しようという申し出が売り手からありました。そのオファーに乗るか、乗らぬか。

― 結果的に乗りました。
補償金請求の手続きが面倒くさいというのもありましたが、じっと破損箇所を凝視して、これはひょっとして、意外に簡単に直せるのではないかと思ったのも大きな理由です。もちろんリペアすれば、商品としての価値は下がります。その辺の算定をどうするか、都合メールを4往復して、夜明け前に無事円満解決。

今日は一日その修理をしていました。一見したのでは、どこが壊れたのか分からないぐらいにまでなりましたし(そこまで言うと言い過ぎかも。でも私は不器用なくせに、ときとして異常な頑張りを見せるのです)、理科教具本来の機能も損なわれていないので、まずはめでたし、めでたし。(←まことにお目出度い奴。やっぱり愚かなのでしょう。。。)
[身辺雑記]

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