新天文対話…昭和30年代の天文教育のすがた(2)
2012-06-17



こちらは各季節の代表的な星座を描いた「四季別星座板」。
これも天井に取り付けて、電球で星が光る仕組みのようです(写真が天地逆だったので、正しい位置に直しました)。

禺画像]

階段脇に掲示されたロマンチックな星座絵。
先生の絵ごころがほとばしっています。
それに応えて、女の子もじっと見入っていますが、このまま歩くと一寸危ないですね。

「小学校では星座の形になじむことが学習の効果を高めたり、夜空への関心を高めるために有効である。代表的な星座を示し、星座の伝説などもわかりやすく解説しておき、電気の点滅で自分の調べようと思う星座と、解説が同時に発見できるようにしておくと、効果的である。」 (『手引』p.102)

星座はともかく、星座神話については、理科学習とは本来無関係のはずで、学習指導要領でも言及されていないと思うのですが、山本一清や野尻抱影らの影響によって、日本では星について語ろうと思ったら、まず星座神話から入るという「型」ができていたため、学校現場もそれに引きずられたのでしょう。

(この項つづく)

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