(昨日のつづき)
その本とは、あのカミーユ・フラマリオンのベストセラー、『一般天文学 Astronomie Populaire』のドイツ語版です。
■Camille Flammarion,
Himmels-Kunde fur das Volk.
N. Zahn, Neuenburg, 刊年なし(1907年頃)
※複数の古書カタログが、この本の刊年を1907年頃と記載しているので、きっと典拠があるのでしょう。今はそれに従います。
さて、待つことしばし。ドイツの田舎町から船便で届いた本を、ふるえる手で開くと…
「あった!!」
↑タイトルは「日本における黄道光」
フラマリオンの原著は、何回も版を重ねており、とりあえず初版(1880年)と1925年版をチェックしましたが、どちらにもキーナーの挿絵はないので、彼の挿絵はドイツ語版独自のもののようです。
↑印刷を手掛けたのはスイスのベルンの会社です。やはりこれはドイツ語版を出すにあたり、独自に増補した挿絵なのでしょう。
★
セコメントをする