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今宵は中秋の名月。
そのことを日が暮れるまで忘れていました。
仕事からの帰り道、すっきり晴れた東の空に
やわらかい色合いの真ん丸な月が浮かび、
ビルや高速道路の直線と小気味よい対照を見せていました。
それを見て、初めてお月見のことを思い出しました。
そういえば、今記事を書き続けている明石も、古来月の名所です。
モダニストの足穂も、ときには月照寺あたりから、古典趣味の月を眺めた晩もあったことでしょう。
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写真は1906年9月15日(惜しい!)、ボストンの消印を持つ古絵葉書です。
写っているのは、マサチューセッツ州東部、大西洋のマイノット岩礁にそびえる海上灯台。
灯台の光と月の明かり。波のきらめきと雲の陰影。
まるで夢の中で見る光景のようです。
耳を澄ませば、かすかなさざなみの音も聞こえてきます。
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