さて足穂探訪は、明石銀座をさらに北上し、こんどは駅北エリアを見に行きます。
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足穂は、小学1年生の2学期に大阪から転校し、明石第一尋常小学校に通いました。
場所は明石駅のすぐ南、今ではTSUTAYAやジュンク堂が立っている一角です。第一尋常小学校は、足穂が卒業後の大正12年に、赤石尋常高等小学校(現・明石小学校)が、お城のすぐ東隣に移転した際、そこに統合されました。ですから、母校そのものは無くなってしまいましたが、強いて言えば明石小学校がその後身。
(明石小学校。向こうに見えるのは明石市立天文科学館の展望塔。)
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ここから東の天文科学館に向けて歩きます。
それにしても、この天文科学館のロケーションはどうでしょう!
持参のポケット地図をしげしげと見て、それに気付いた時、私がどれほど感動したか。それがグーグルの地図では伝わらないと思い、版元の昭文社に詫びつつ、写真を撮らせてもらいます。赤丸で囲んだ寺社名が見えますか?
東経135度の子午線にちなんで科学館建設の議が起こる前から、ここには星を祀る「妙見社」があり、「月照寺」があり、「雲晴寺」がありました。そして、足穂はこの月照寺で、あの「星を売る店」を書いたのです。星と足穂を愛する人にとって、ここがただならぬ土地であることがお分かりでしょう。
まずこれらの寺社にお参りしてから、天文科学館に向かうことにします。
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◆妙見社◆
北斗ないし北極星を祀る妙見信仰は、神仏混交の最たるもので(というよりも、本来は神・仏いずれでもなく、道教系かもしれませんが)、ここも隣接する日蓮宗・本松寺と一体のものとして営まれ、現在も同寺の守護神として扱われています。
◆月照寺◆
正式名称は「曹洞宗人丸山月照寺」。江戸時代までは、隣の人丸社(柿本神社)と一体の存在でしたが、明治の神仏分離により寺と神社に分かれました。
(隣に建つ柿本神社々殿)
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