ファンタスティックな残り香
2010-05-20


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リブロポートといえば、いろいろ思い出す本も多いですが、天文古玩的には、荒俣宏氏の 「ファンタスティック12(ダズン)」 シリーズにまず指を屈します。

出版社の売り文句は、

「グラフィック・アート」は図像のもつ訴求力に主眼をおく。
これは心に訴えるのではなく、目に訴える効果なのだ。
われわれの目を驚かせる「ファンタスティックの原理」を
読み解き、西洋のグラフィック・アートの遺産を発掘する。
17〜19世紀にいたる図像の黄金時代の、驚異の図像
を集大成した荒俣宏コレクション。

  ★

雲母摺り風の、メタリックカラーの鮮麗なカバーデザインがいいですね。
そして大ぶりのB5版の紙面にあふれる、驚異の博物図像群。

このシリーズは、リブロポートが破たんした後、小学館文庫から改訂増補版の「アラマタ図像館」全6巻が出たせいか古書価も安く、2010年現在、古書価というよりもセコハン価格(当時の定価以下の値段)で買うことができます。しかし、やっぱりこういうものはなるべく大きな図版で味わうのが良く、このオリジナル版を手放すことはできません。
[理科系古書(天文以外)]
[博物学]

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