余談ですが、きょう小耳にはさんだ情報。
グーグルが、ローマとフィレンツェにあるイタリア国立図書館の古書100万冊を、自前でスキャンする計画がスタートするらしいです。
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上の記事によれば、これはグーグル社とイタリア文化省との正式合意によって決まったもので、ガリレオの貴重な著作を含む、19世紀以前の版権の切れた本を、とにかく何でもかんでもスキャンしまくるのだそうです。
イタリア文化相は、「1966年のフィレンツェ洪水では、何千冊もの本が失われたが、今回の計画によって、本の内容は永遠に保存されることになろう」云々と述べたとのこと。
スキャンしたものは当然グーグルブックで無償公開されるのでしょう。
グーグルの太っ腹にも驚きますし、その利便性は甚だ大きいと思いますが、いろいろ考えさせられる話でもあります。
「紙の本の終焉」を嘆くという、月並みな感想もなくはないですが、イタリア文化相が本当に上のように言ったとすれば、いささかお目出度い話ではないか…と思います。何となく「累卵」という言葉を連想します。
電子書籍の利点は、検索機能と(当面の)スペースの節約であって、データの永続性は最初から考えない方がいいのではないでしょうか。(むしろ、データを紙に打ち出して、はじめて「ああ、これで最悪の事態は回避できた」と思うのが一般人の感覚だったりするので、なんだか話がさかさまのような。)
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