『二十世紀最新天文図志』 (その3)
2006-09-03


禺画像]
同書よりカラーリトグラフをもう1枚。
挿絵中には、もっとカラフルな図もありますが、単色ながら特徴のある図を掲げました。

夜空を明るい水色で表現しているところが異色の星雲図。
星雲が、文字通り青空に浮かぶ白雲のように描かれています。
澄んだ秋空を見上げるような爽やかな印象の作品。

上段の左右はいずれもオリオン座大星雲(猟戸座大星気)で、左は30分露出、右は10分露出をかけたもの。

下段の左はプレアデス星団(昴宿座星気)、中は白鳥座のベール状星雲(天鵞座星気)、右はアンドロメダ大星雲(仙女座大星気)。

西洋星座の中国語名は、言い得て妙なものが多いですね。
他にもペルセウスは英仙、ケフェウスは仙王、カシオペアは仙后と言うそうです。仙の字が目立つのは、道教的な感覚の名残でしょうか。
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