何といっても青の使い方がいいです。
実際の夜空がこんな色を呈することは稀だと思いますが、夜空の澄んだイメージを色に託すとなると、こんな色合いになるのでしょう。見ているうちに、だんだんこちらの心の中まで青く染まってくるようです。
本書の対象読者は、この年代の少年少女。
“小さな望遠鏡や双眼鏡があれば、夜空を眺める楽しみはいっそう増すでしょう。昼間のうちから遠くの山や建物を見て、操作に慣れておきなさい”…と、実践的なアドバイスも著者は忘れません。
太陽黒点を観測する際は投影法を用いなさい…という、これまた実践的なアドバイス。
パロマー山の巨人望遠鏡(下)と並んで、あるいはそれ以上に、ジョドレルバンクの大電波望遠鏡(上)を大きく扱っているのが、いかにもイギリスの児童書。
本書が出た1965年には、未曽有の好景気によってイギリス人の生活も、ずいぶん豊かになっていたと思いますが、第2次大戦終結後、経済的困窮に苦しんだイギリス国民にとって、1957年に完成したジョドレルバンクの雄姿は、その威信回復のシンボルであり、時のヒーローでした。1965年当時も、その気分は依然濃厚だったことが窺えます。
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