複葉機で星界を旅する…というと、以前、北極星を目指す旅の話がありました。
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あれは光速で飛ぶ飛行機という設定だったので、何とか人の一生に収まるスケールの旅でしたが(それも結局は夢オチでしたが)、今回の旅は数百年、数千年、そして数千万年という旅ですから、スケールが大きいですね。
こうなると完全に「片道切符」ですから、それを見送る生徒や先生の心情は、いかばかりであったか。時節柄、80年前の「片道切符」の連想が働くせいか、彼らがちぎれんばかりに振る帽子やハンケチが、何となく悲壮なものに感じられたりもします。
いっせいに飛び立つ複葉機が幽霊のように白いのも、その行く末を暗示しているのかもしれません。