コメント(全2件)
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S.U ― 2024-12-18 18:30
>野尻抱影由来の「カルデアの羊飼い」
幼き日より、野尻抱影の名前を知らぬ頃よりこの説に親しんでいた者とすれば、刷り込みや期待はなかなか抜け難いものがあります。ただ、「カルデア」というのは、あまりなじみのない他ではほとんど聞かない地名なので、それが「バビロン」であってもいいと思います。バビロンは、旧約聖書やマザーグースで「バビロンまでは何センチ」(TV人形劇ではマイルではなくセンチだった)で子どもも名前くらいは知っていました。ただ、都市文明発祥前のバビロンであってほしいので、ネブカドネザルよりもずっと前の時代でないといけないです。
それから、羊飼いは、ぜひ絵として外せないと思います。農耕民族では、中東の景色として面白くありません。したがいまして、期待する図としては、バビロンの都市建設以前にそのへんに羊飼いがいて、毎夜夜空を見ていてほしかったということになりますが、結局、羊飼い自体がいなかったのでしょうか。
玉青 ― 2024-12-19 05:56
依然として世間に「カルデアの羊飼い」が流布しているのはなぜか?と自問しましたが、S.Uさんのコメントを拝見し、上で書いたこととは別に、やっぱりそこには濃厚なロマンがあるからだ…というのも、見逃せない要因だと思いました。その愛惜の念が、カルデアの羊飼いを延命させているのではないでしょうか。カルデアの羊飼いも、アーサー王と円卓の騎士や真田十勇士のような「ロマン僞史」のキャラクターかもしれませんね。
それに、牧畜の歴史は農耕の歴史と同じぐらい古いそうですから、古代バビロニアが成立するよりも、さらに昔から羊飼いはいたはずで、彼らが害獣から家畜を守るべく、眠い目をこすって星空を見上げ、いろいろ空想の翼を広げたのもまた確かだと思います。たとえそれが現在の星座の起源ではないにしろ…。
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