青い星座絵ハガキ(前編)

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玉青 ― 2018-04-01 10:30
「お上を信じるな」というのは、右とか左とかいう言葉が生まれるよりもずっと前から、それこそ国家という制度が出来て以来、民衆が営々と築き上げてきた世間知のはずで、私に言わせれば、それこそ常識ですが、どうもそうは思わない人もいるようです。

特に、最近は若い人にそういう傾きがあって、すこぶる不思議に思っていました。
ただ、そういう人の言い分を聞いてみると、彼らの目に映じる世界では、「お上」以上に、「朝日新聞的」な言説が支配力を発揮していて、それが非常に嘘くさく感じられるらしいです。そして、そうした「虚妄」を打破する安倍さんこそが、「真実」を体現する存在なんだ…という思考回路になっているようです。

上の世代の言うことを真に受けず、眉に唾して臨むというのは、ある意味健全な精神の現れでしょうし、その意気やよしと言いたいところですが、すこぶる危なっかしいのも確かで、まずは歴史をよく学んでほしいと思います。ドレフュス事件の際、人々がどう立ち回ったのか、ワイマール共和国でナチズムがいかにして台頭したのか、一党独裁の下、スターリニズムやマオイズムがどのように吹き荒れたのか、アメリカの民主主義はなぜマッカーシズムを防げなかったのか…とか、学ぶべきことはたくさんあります。あるいは『1984』のような文学でもいいです。

大切なのは、政治的主張という饅頭の皮よりも、およそ人間とはどのように思考し、行動するかという“餡子”の部分で、それこそが世間知だろうと私は思います。「まずは饅頭を割ってみろ、そして餡子を食ってみろ」と、特に若い方には伝えたいです。
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