2015-12-30
(ここで基準星となっているのは、ポルックス(ふたご座)、レグルス(しし座)、スピカ(おとめ座)、そして太陽。それぞれの恒星と月との角距離が、3時間ごとに詳細な表になっています。)
この「事前に公刊された表」が、航海暦を意味することは言うまでもありません。そして、この月の精密な位置予測を可能にしたのが、観測天文学と天体力学の長足の進歩であり、これは科学の偉大な勝利です。一方、クロノメーターと六分儀の発明は、賞賛に値する技術の勝利でした。
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まあ、あまり18世紀を持ち上げすぎるのも危険で、そこには現代に通じる、科学万能主義の矛盾の萌芽もきっとあることでしょう。
ただ、この一見退屈な表の向うに、18世紀の知性の光がまばゆく輝いているのも確かで、素朴に振り返る時、人間とはいかに才覚に富んだ動物であるか、感嘆の声を上げるのにやぶさかではありません。
【参考】
○デレク・ハウス(著)、橋爪若子(訳)、『グリニッジ・タイム』、2007、東洋書林
○斉田博(著)、『おはなし天文学2』、2000、地人書館
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