「星を売る店」のドアを開ける(1)

コメント(全5件)
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蛍以下 ― 2015-06-21 13:34
>既にそのための棚を先日買いました。

「酔狂」の二文字が流星のごとく脳裏を掠めていきました(イイ意味で)^^


ところで、この作品は睡眠中の夢から着想を得た、などといったエピソードは、確か無かったですよね(間違ってたらすみません)。
仮に夢がヒントになったとしても、足穂は、そんな解説めいたことは言わない気もしますが。
一千一秒物語の「赤鉛筆の由来」などは、昨夜自分はこんな夢を見たという話なので、フと気になりました。
脱線ついでに、玉青さんは「理科系アンティークショップで掘り出し物を見つける」という夢を見たことがあるのではないかと推測しております。
S.U ― 2015-06-21 13:49
文化を担おうとする気概には、「先憂」も「呑気」も徳であることは間違いないでしょう。「衣食足りて礼節を知る」に倣えば、「先憂足りて呑気を知る」あるいは「呑気足りて先憂を知る」でしょうか。

 それから、"Nord Stern"で思い出しましたが、ある共産主義者が(名前は忘れました)、思想というものは北極星のようなもので、年月が経った後、社会や自分がどれだけ(真理から)はずれたところに来てしまったかを知らせてくれるものだ、と言ったことを読んだことがあります。もとより、これは共産主義の専売特許ではなく、どんな思想や学問もそうでなければならぬと思います。
玉青 ― 2015-06-22 06:18
○蛍以下さま

あはは。自分でも酔狂だなあと思います。
もうここまで来ると、「毒を喰わば皿まで」の心境ですね。

「星を売る店」は、現実(作品内の現実)に存在する明るいショーウィンドウに主人公が触発されて、そこから「星店」を空想し、脳内でそこを訪れた(したがって作品の後半はすべて主人公の妄想)という、一種の夢オチ的物語なので、夢とは縁が深いかもです。(足穂自身は、東京で見た時計屋の店先の記憶と、神戸山手の風景とがミックスされて生まれたもの…という趣旨のことを語っていたと、先日コメント欄で教えていただきました。)

掘出し物の夢は…うーん、ないですねえ。(笑)

○S.Uさま

力強いお言葉をありがとうございます。
この先も気力・膂力を充実させて、歴史の真実を眼底に焼き付けて参りましょう。
蛍以下 ― 2015-06-22 17:41
>東京で見た時計屋の店先の記憶と、神戸山手の風景とがミックスされて

あ、そうでした。これはうっかりしてました。
主人公が覗き込んだガラス窓の内部の描写が、私自身が見る夢に似てたもので(好きなものが並んでいる感じが)、夢に付会してしまったようです。
人の趣味に応じて、「星店」を古書店であったり、レコード屋、お菓子屋、文具屋など、なんでもいいですが、他の店に置き換えることができるとすれば玉青さんなら・・・といった次第で上のような推論に至ったわけですが、ハズレましたか(^^;
玉青 ― 2015-06-23 06:59
「不思議なものが並んだお店」というイメージが好きです。
文字でも、映像でも、コミックでも、そういう店が登場する物語は多いので、これは私だけでなく(おそらく蛍以下さんも含め)多くの人がそうなのでしょう。もちろん、そこに並んでいる商品も気になりますが、それ以上に、そのお店の存在そのものや、店主の人となりが気になります。私が理系アンティークの店に惹かれるのも、かなりの部分はそれですね。とにかく、いろいろ夢と想像を掻き立てられる対象です。

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