結晶海に漕ぎ出す(5)…ブラベー格子(前編)

コメント(全8件)
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S.U ― 2014-08-17 09:53
付記:8/17の欄(行き違いでアップされているのを拝見しました)で、「直方格子」であってほしいのが「斜方(ひし形もどき)格子」になっているというのがありましたが、直方体の面心をつないで「双対格子」を作ると、ひし形がもとの直方体の断面に3方向に出てくるので、このへんに由来があると考えることもできないでしょうか。
玉青 ― 2014-08-17 21:35
あ、先ほどまで全然分かってませんでしたが、「双対変換」のページを見て記憶がゆらりと甦ってきました。そういえば、昔、ケプラーについて話しているときに、正多面体の話題がありましたね。あの後、どうも「物の形」ということが気になって、大枚はたいて木製多面体モデルを買い込んだんですよ。その解説を読んで、はてなマークを頭上に浮かべつつ、双対変換のことが盛んに脳内を去来していたのを思い出しました。なるほど、あれと結晶格子の話題はつながってくるわけですね。

>ひし形がもとの直方体の断面に3方向に出てくるので、このへんに由来が

「斜方」に関していうと、どうも鉱物学者は石部金吉の類で、そんな気の利いたことはするまい…というイメージがあります。(他の用語も全部直訳ですから、orthorhombicもおそらくは…)

それにしても、双対というのは、この世界のあちこちに顔を出す不思議な性質ですね。
たぶん人間の精神とか社会にも、チラチラ顔を出してるんじゃないでしょうか。
(親に反発して、まったく違う生き方を選びながら、その子供がまた親に反発して祖父母の生き方をなぞる…というパターンを思い浮かべました・笑)
S.U ― 2014-08-18 07:44
>たぶん人間の精神とか社会にも、チラチラ
 「双対」は、数学、物理には珍しい「ユルイ」概念なので、人間社会の機微に通じた人のほうが理解しやすいかもしれませんね(笑)。そして、子が親を反面教師にして見た目はぜんぜん違う生活をしているが、血は争えず構造としては似たような人生を歩んでいるとしたら、これまたすばらしい。

 このようなユルイ数学・物理概念は他にもあって、私は苦手だったのでいくつか記憶に残っています。また機会があればご紹介して、よい比喩をいただきたいと存じます。
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