コメント一覧: 天文古玩

今回のテーマも面白いですね。私も地学趣味人として、鉱物の魅力についてはいろいろと考えたりします。①フィールドでの顔②持ち帰り、標本にした時の顔③絵や写真での顔（古書籍での場合と、ごく最近の図鑑類でのそれとはまた風合いが違うような気がします）等々…、いくつかの顔を持っているように思います。言葉では言い表せませんが、玉青さんが天文等について語っておられるような、目に見えない趣が感じられるのです。

今年も鉱物barの季節がやってきましたね。

先日の東京蚤の市でフジイさんのお店を訪ねましたら、博物画を中心に、またご自身で買い付けた小さな標本もたくさんお出しになると仰っていて、本当に楽しみにしています。
また、ミズノソラさんのＨＰでの告知を見ましたら、かねてより探しておりましたインゼル文庫５４番「小さな鉱物の本」が写っていて、今からワクワクしております。

博物画の魅力は仰る通り、写真のように実際のものをそのまま写し取るのではなく、対象の特徴を誇張して描いてみたり、背景の色を変えたり風景画にしてみたりなどの工夫によってその特徴を際立たせようとしたりなど、バックストーリーの感じられるような、ひいては当時の人々の文化を掬い取る側面にあると、私も思います。

この世界を把握しようとする人々の執念を見ると私はぞくぞくします。おそらく、そういった熱にひかれるのではないかと、自分では思っています。

>鉱物画をよりカッコいい存在たらしめて
　機能的に造られた機械、乗り物、建造物などのカタログの絵や図面はカッコいいです。それは、それらの設計が最適化されていることが無駄なく表現されているためであろうと思います。つまり、写真ではなく絵であることによって、機能や設計思想がより純粋な形で抽出されるのでしょう。

　無機物でそもそも比較的純粋な物質でできている鉱物も、すでにご指摘の点に加えて、絵にすることにより、（自然物ではありますが）やはりその「機能や設計思想」が抽出され、それがカッコよさのプラスになっていると見るのはどうでしょうか。

〇こいぬさま

鉱物の「顔」もさまざまですね。
たとえば、記事中の画像は、本物の鉱物と鉱物画を並べた写真ですが、写真に撮ることで、ここにもまた、オリジナルの鉱物や鉱物画とは別の、新しい「顔」が生まれているとも言えますよね（ややこしい！）。
人間もそうですが、鉱物の場合も、いったい何が「真実の顔」なのか、考えだすと謎は深いです。

〇ねこぱんちさま

恐竜はズバリ夏休みの子供向け企画でしょうが、鉱物関連のイベントも夏の風物詩だというのは、やはり気分的に、ひんやりしたものを求めるという心理が働くせいではないでしょうか。

〇zabienaさま

いよいよ鉱物Barの季節ですね。
毎年宣伝しているものの、実は私はまだ1回もお邪魔したことがないんですよ。
ですから、私にとっての目標は、とりあえず実際に、その場に身を置くというささやかなものです。うーん、どんな雰囲気なんでしょうねえ。
zabienaさんが、今年も行かれるご予定でしたら、また「時計草の庭通信」でのレポートを楽しみにしています。(^J^)

〇S.Uさま

なるほど、博物画には、対象の機能や設計思想が、つまりそのモノをそのモノたらしめている「イデア」が、純粋に表れているということですね。たしかに鉱物画の場合は、その脇にさりげなく結晶系の模式図が添えられていたりして、それもカッコよさを大いに高めている気がします。

（時に、「飲酒愛好家のための天文航法講座」。夏場はいいとしても、冬場は天文航法を必要としない前に切り上げることが、生命維持のため何よりも肝要ですので、斯界の権威、S.U博士におかれましても、その手の啓蒙をぜひお願いしたく・笑）