コメント(全4件)
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S.U ― 2010-09-07 08:44
太陽系図の土星と木星の衛星の配置が古風なのでほほえましく感じました。1877年に発見された火星の2衛星は載っていますでしょうか。
玉青 ― 2010-09-07 20:21
じーっとルーペで挿絵を拡大して見ましたが、火星の衛星は描かれていませんでした。
そもそも、本文中でも火星の扱いが軽くて、わずかに3行。これが本書の火星に関する記述の全てです(極冠の存在と、大陸らしき模様があることがサラッと書かれています)。
スキャパレリに端を発する火星ロマンが英語圏でポピュラーになるまで、ほんのわずか間があるせいかもしれません。
S.U ― 2010-09-08 00:15
おーっ、お調べくださりどうもありがとうございます。
英国では火星大接近の時の高度が低いので、アメリカやイタリアの観測者に比べて圧倒的に不利であることが冷淡な態度につながったのかもしれません。火星ロマン時代には、そのぶんを想像力で補ったということでしょうか。
玉青 ― 2010-09-08 22:06
イギリス人はあまり熱くなることがないんでしょうか。火星論争では、わりと一貫して冷静な態度を保っていたように見えます。
グリニッジのE・W・マウンダーが、火星の運河の錯視説の急先鋒に立って頑張っていたこともその一因でしょうし、あるいは隣国フランスで、フラマリオンが余りにも熱く火星ロマンを語ったことに対する“アンチ”があったのかな…という気もします。
いや、それよりも、やはり「よく見えない」というのが最大要因かもしれません。人は見えないものには冷淡になりがちですから。(見えないからこそ、そそられるという人もいますけれど・笑)
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